あれから、10年経とうとしている。
2011年3月11日
生まれて初めての大地震。
当時はビルの8Fで仕事をしていた。
あの揺れは、本当に長かった。
やや治まった頃、テレビをつける。
すぐだったのか、しばらく経ってからなのか時間軸が分からなくなっているが、ヘリコプターの中継映像が流れていた。
それは、初めて見る津波だった。
地域によって様々な災害意識があり、それらの対策が教育にもつながっている。
それでは、経験したことがない人にとっては、まさかという思いだったのではないか。
私が、あの場にいたら避難できていたのか考える。
映像を見る限り、絶望を感じる。
私は、余震がある中仕事を続け、夜に電車が復旧した段階で帰宅できたので、特段苦労していない。
原発の被害により、翌日からしばらく休みになり、自宅でテレビばかり見ていた。
日を重ねるごとに、津波の被害、原発の被害状況がテレビから流れる。
なにかしたい思いがあった記憶があるが、結局のところ何もできなかった。
できなかったというより、やらなかったに近い。
私は、なんとなく生きていたように思う。
わからないことに対するストレスが、将来への不安につながり、生きる意味を問う。
結局のところ、今がある。
それでも、今後起こらないとも限らない。
その時、どうするのか。
なにもやる気が起きない時、それでもやることを見つける。探してみる。
そして、それをやる。
ということが大事なように思える。